【なぜあなたが?】に応えられる留学計画を描く:9期向けワークショップ開催レポート

【なぜあなたが?】に応えられる留学計画を描く:9期向けワークショップ開催レポート

第2回目となる最大6名の超少人数ワークショップが大好評にて終了致しました。この記事では、その内容や具体的な感想、効果などを共有致します。

概要

トビタテ9期生を目指している方に対して、少人数のワークショップを開催致しました。このワークショップの目的は2つです。

1.他人も自分も納得出来るような留学計画を作ること.
2.それを人にわかりやすく伝えられるようになること

ですが、もちろんこの2つは1日で急に出来るものではありません。なのでイベントそのもののゴールとしては、以下を持ち帰ることとしています。

1.物語理論という考え方そのもの
2.所属や分野が異なる他者からのフィードバック

 

形式

1.アイスブレイク
まず最初に、シナリオライターになったつもりで物語を自分たちで作ってもらいます。唯一の友達がくまのぬいぐるみという内気な少年、一体なぜ彼はそうなってしまったのか、そして物語のオチはどうなっていくのか…? ということをグループメンバーと一緒に自由に考えてもらいます。宇宙人が出てきたり地球が崩壊したり、くまが喋りだしたりと発想は様々です。

2.物語理論の説明
物語理論とは元々文学由来の言葉で、その後映画や小説のシナリオライティングの技法として広く知られるようになったものです。つまり「面白い物語はどんなものなのか/どうやって作れるのか」というものです。ハリーポッターと桃太郎に共通する特徴、想像できますか? そんな始まりから、人生と留学計画との関係について面白く作り込むための方法論を共有します。

3.自己紹介
事前課題として作ってきてもらったストーリーシートを元に、自分の人生のことと留学計画についてグループで共有してもらいます。自分はどんなことをしてきたのか→将来はどうしたいのか→そのために今、これから何をしようと考えているのかをお話してもらいます。この今、これからというのが留学計画になります。

 

4.フィードバック
他のメンバーは、シナリオライターになったような気持ちでその人の自己紹介に質問や疑問を投げかけます。この言葉が難しくて専門外の人には伝わらない、AとBとCの話をしてもらったけどそれらが繋がっていない(伏線になっていない)など自分ではわかりやすく話せているつもりが人には中々伝わらないということを理解してもらいます。

5.シナリオライティングの技法
ここでは、物語理論の概要をより具体的に留学計画や人生の話と絡めて説明していきます。物語の作り方には「洗い出す→結ぶ→組み合わせる→?」といったステップがあり、また語り方にも「減らす→削る→?」など重要なステップがあります。これを理解することで、納得のいく留学計画と、その伝え方がクリアになってきます。

6.もう一度自己紹介
改めて技法を理解した上で、自分の人生と留学計画についてお話しいただきます。1回目と同様にフィードバックを受けてもらうことになります。フィードバックをグループメンバーが行う理由は「専門外の人間からの意見が聞けること」「人に突っ込むことで、自分にも突っ込めるようになる力を身につけること」です。

7.クロージング
最後に感想のシェアを行い、このワークショップで得られたことを言語化して持ち帰って頂きます。

 

結果:数字

参加者の皆様からの評価は非常に高いものになりました。これらの回答は任意ではなく全員に回答頂いています。

1.イベント全体の満足度
2.物語理論は自分の役に立つか

という設問に対してはどちらも5段階評価で全ての人が4点以上、内85%の方が満点となっていました。

 

また、留学計画を考えている友人がいたら紹介したいですか? という問いに対しても同様、極めて高い数字となりました。10点満点の設問に対し全員が8点以上を選択し、内50%以上の方が満点を選択してくださいました。

 

更に、イベント参加前後で「次にやることは見えているか?」という点においても明確な変化が見られ、物語caféを通して自分の次の一歩(すなわち留学)が非常にクリアになり、他人も自分も納得するような留学計画に近づいていることがわかります。

 

イベント参加前後で「留学計画をうまく人に伝えられるか?」という点においても同様です。参加前は23%の方が自分の留学計画をうまく伝えられると考えていましたが、参加後は実に85%以上の方がうまく伝えられるようになったと回答くださっています。

結果:実際の声

このような数字だけではなく、実際に参加した人たちの声も掲載したいと思います。まず参加者の方々が参加前に期待していたことは以下のようなものでした。

・客観的に見て、計画の筋が通っていないところを把握できること
・周りからの反応を得て、よりわかりやすい留学計画にブラッシュアップすること
・具体的な計画の作り方、形式

このような期待に対して、イベント全体の満足度は極めて高いものでした。「今回の参加で得られたこと」を見てみると、その理由がよくわかります。
・自分の計画についてたくさんの指摘をいただき、何をやるべきかわかった。
・自分の留学計画の魅力を伝えるために、言った方が良いことと言わなくても良いことが選別できるようになったこと
・留学計画になにを入れるべきか、どういった留学計画が聞いてる人に響くのか、が分かってきた
・自分がトビタテ応募にあたって足りていなかった視点を得られたとともに、自分の留学、将来についても改めて考えるきっかけとなった。
・周りにこのように自分のことに対してフィードバックをくれる人はほとんどおらず、さらに自分のやりたいことを胸張って話している人も少ないです。 自分のこと、みんなの留学のこと、共有できたのが良かったです。

普段自分の留学計画を5分も10分も話し、それについて他の人から真剣にコメントをもらう機会など作れません。また専門や関心が異なる人と話すと、驚くほど話が通じないことがあります。そういう対話を通して、多くのことを得られたことがわかります。また、物語理論を介して留学計画の作り方や語り方にも変化があったことがわかります。

最後に、イベント全体に対する感想も幾つかピックアップします。どれも物語caféの本質を突いた素晴らしく、有り難いコメントです。

・提出まで二週間ほどですが 修正の良いきっかけになりました。井の中の蛙でこれでいいだろうと自己満足に浸っていましたが、改善点を見直して書き直します。 トビタテに落ちても行きたい!そんな留学計画が作れそうです。

・自分の計画を専門外の人からたくさん批判してもらえる場がほしかったので鋭い意見をたくさんいただけて本当に良かった。計画をうまくアピールできるような物語の書き方のコツを知ることができたのが大きな収穫だと思う。ありがとうございました。

・今まで自分の中での留学は、すごく自己満足だったんだなということに気づきました。留学というのは人生の中の1つのツールであり、それに気づけたことで自分の留学に今まで以上に責任を持つようになりました。ありがとうございました。

非常に好意的な感想が多く嬉しく思うとともに、物語理論で一番伝えたいことが届いていることが実感でき嬉しく思います。
「留学計画だけを考えても、面白いものにはならない。なぜ留学に行くのか、その留学の後に何が待っているのか、それを考えるには人生そのものを考える必要がある。前後が見えれば留学計画は必然的に定まっていく。【なぜあなたが?】に応えられる留学計画。それこそが自分自身も納得でき、また聞いている人も応援したくなるような物語である。そんな物語を、自分で能動的に作り実行していくことが物語理論の骨子である」
また、今回も少人数ならではの人と人の距離が近い形で開催することが出来ました。ワークショップ後、食事に行ったり自分たちで書類の添削をし合ったり面接対策をするなどの関係になっている方々も多く、ワークショップ単体の価値だけではなく、その後のコミュニティとしての意味でも素晴らしいワークショップになりました。

終わりに

少人数向けの物語caféは極めて評価が高く、事前課題をしてきた上で当日は語る部分にフォーカスしていることや、それによってフィードバックもより充実したものになっているのが理由だと考えています。
今後も継続的に開催していきたいと考えておりますし、オンラインでの個別面談やワークショップ開催の依頼も受け入れておりますので、是非こちらからお気軽にご連絡ください。