面白い物語には「テーマ」がある:留学計画の全ての始まりを話そう

面白い物語には「テーマ」がある:留学計画の全ての始まりを話そう

素晴らしい物語には始まりと終わりがあり、必ず異世界への冒険とその帰還(留学はその典型!)が含まれる。そして常にその物語を一言で説明するテーマがあるものなのだ。あなたの留学計画を一言で言うと?

この連載について

この記事は「留学計画を、物語のように作ろう」という連載の中の一部です。胸躍るような物語、不朽の名作として語り継がれるシナリオ、それらの多くに共通する構造を読み取ることを文学の中でも物語構造論と言います。桃太郎もハリーポッターもスターウォーズも皆共通する構造を持っているのです。ハリウッドやディズニーのシナリオライターも活用する考え方を、私はキャリアや留学計画に応用する考え方「物語理論」として提唱しこれまで1000名以上に伝えてきました(中央経済社より書籍にもなっています)。

留学計画に悩んでいる人、いまある留学計画をもっと良いものにしたい人、出来上がった留学計画をもっと多くの人に響くものにしたい人は是非この連載を読み進めてみてください。きっとその悩みに応えるアドバイスがたくさん見つかるはずです。さあ、それでは始めていきましょう。

7月28日、8月5日にトビタテ10期書類審査向けのワークショップを開催します。多くの合格者を輩出しているワークショップに是非ご参加ください。詳細はこちらから。日程調整が難しい方、地方の方にはオンライン相談も対応しております、こちらを御覧ください。

連載「留学計画を、物語のように作ろう」
vol.1面白い物語には「テーマ」がある:留学計画の全ての始まりを話そう
vol.2あなたの物語(留学)に「求めてやまないもの」はあるか?
vol.3あなたの留学計画が退屈で平凡なのは「両極の対立」が含まれていないからだ
vol.4英雄流離譚(Hero's Journey)と留学計画:あなたは行きつ戻りつ何を得るのか?
vol.5あらゆる冒険譚に共通する要素を留学計画に盛り込んでみよう
vol.6内面の旅としての留学-何が出来るかではなく、何を良しとするかの変化を生もう
vol.7留学計画:あなたは「求めるもの」「動き」「障害」「選択」の組合せで出来ている
vol.8あなたの留学計画のログラインとシノプシスを教えてください
vol.9ボードビル(上演演目の順序決め)とあなたの留学計画の伝え方

 

(ちなみに作った物語を人に伝えるときのために「TEDトークから学ぶ、人に伝わる留学計画」と題した連載を並行して行っていきます。是非御覧ください)

テーマとは何か

あらゆる物語にはテーマがある。それは読み取る人間によって変わるものかもしれないが、少なくとも作っている作者はそれを意識して作るほうが良い。テーマは物語の全ての中心であって、あらゆるシーンはそのテーマとの関連性の中で語られなくてはならないからだ。

例えば「理不尽な不公平との戦い」というのは非常に多くの物語のテーマになっているだろう。恐らくは不幸な境遇や許せないような不公平との出会いがあり、それをなんとかしたいという悲しみや怒りといった原動力があるだろう。解決したい具体的な状況や問題もあるだろう。

私たちはテーマを聞いただけで、無意識に物語の内容をイメージすることが出来る。そして、この場合であれば「その理不尽な不公平は最後には破壊されるに違いない」と想像することすら出来る。テーマが決まれば、そのオチまで考えることが出来るはずだし、逆にこのテーマにも関わらず最後のオチが「ITを使って富裕層の生活に彩りを加える」だと違和感を覚える人がほとんどだろう。

あなたの留学計画を一言でまとめると一体どんなテーマになるだろうか。その一言で相手に一発で伝わるようなキャッチーでわかりやすく、かつオチまで想像出来るようなテーマを考えてみよう。そのテーマにたどり着いた瞬間、留学計画の内容はぐっとクリアになるはずだ。

ある行為Xがある結果Yを生む、というテーマ

テーマはあくまでシンプルに筆者(留学計画を考える人間)の考えや価値観が伝わるものであればよい。必ずしも体言止めで終わらせる必要はない。1文でまとまっていればそれで相手には伝わるだろうし、結果として自分が考える上でもわかりやすくなるだろう。

例えば以下のようなものは典型的なテーマである。

・海外の多様性を学び、日本を生きやすい国にする
・国を超えて繋がるITの技術を広めて、不平等を無くしたい
・アフリカの貧困をビジネスで解決する

これらは割と普遍的なテーマであり、よく聞くものでもある。しかし、よく聞くものであるからこそその内容がより重要になるとも言えるし、初めて聞く人にとってもすぐにイメージがしやすいという意味で決して悪いテーマではない。普遍的だというのはそれだけ多くの人が共感するものでもあるということだ。

終わりに

あなたの物語のテーマはなんだろう。あなたの留学計画を一言でまとめたらどんな風に言えるだろうか。一言でまとめられない留学計画は、聞いている側からすれば「なんだかよくわからないもの」にしかならない。これをしてあれもして、ついでにこれもして最後にはあれもして、といった内容では聞いている方はよくわからない。

あらゆる小説も映画もそうであるが、説明が長いものは売れない。説明が長いものは人に紹介もされない。説明するのが大変だし面倒だからだ。ハリーポッターは「自分や家族のことを知らなかった少年が魔法の世界に飛び込んでそれを知る」という物語だし、スターウォーズも「敵を知り、自分を知り、父を越える」という物語だと言える。

このように、テーマには多くの場合「主人公が求めるもの」が含まれている場合も多いし、恐らくあなたの留学計画もそうであるべきだ。次回の記事では、面白い物語に必ず必要になる「求めるもの」について言及しよう。求めるもののない主人公には物語は存在しない。求めるものがクリアなら、後はそれを掴み取るまでの道のりを考えれば、それがそのまま魅力的な物語になる。

また、このような留学計画の作り方や語り方について1000名以上のカウンセリングをしてきました。オンラインでの個別相談を希望の方はぜひこちらよりご連絡ください。

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連載「留学計画を、物語のように作ろう」
vol.1面白い物語には「テーマ」がある:留学計画の全ての始まりを話そう
vol.2あなたの物語(留学)に「求めてやまないもの」はあるか?
vol.3あなたの留学計画が退屈で平凡なのは「両極の対立」が含まれていないからだ
vol.4英雄流離譚(Hero's Journey)と留学計画:あなたは行きつ戻りつ何を得るのか?
vol.5あらゆる冒険譚に共通する要素を留学計画に盛り込んでみよう
vol.6内面の旅としての留学-何が出来るかではなく、何を良しとするかの変化を生もう
vol.7留学計画:あなたは「求めるもの」「動き」「障害」「選択」の組合せで出来ている
vol.8あなたの留学計画のログラインとシノプシスを教えてください
vol.9ボードビル(上演演目の順序決め)とあなたの留学計画の伝え方