〈Whyが先、Howが後〉TEDから学ぶ、人に共感される話し方のゴールデンルール

〈Whyが先、Howが後〉TEDから学ぶ、人に共感される話し方のゴールデンルール

何をやるかではなく、なぜやるのか。人が聞きたいことはいつもWhyにこそあります。あなたの留学計画は〈Why you?〉に応えているでしょうか。他の人でも他のことでもなく、なぜそれをあなたが?

本連載について

この記事は「TEDトークから学ぶ、人に伝わる留学計画」という連載の中に位置します。留学計画に悩む人は往々にして「作り方」と「伝え方」のどちらかに困っていることが多いため、このような連載を開始致しました。

(ちなみに作る方は「留学計画を、物語のように作ろう」と題した連載を並行して行っています。是非御覧ください)

どんなに面白いジョークも伝え方を間違えると陳腐で退屈なものになります。ドラマチックな物語のような留学計画を作るだけではなく、それを人に面白く物語った時に初めて人の心を打つのです。スピーチも面接も自己紹介も書類を書くのも、内容だけではなく伝え方に気を遣わねば誰にも届かないものになってしまうのですから。

連載「TEDトークから学ぶ、人に伝わる留学計画」
1.たった1つの想いを語ろう:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
2.まずパーソナルストーリーより始めよ:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
3.〈Whyが先、Howが後〉TEDから学ぶ、人に共感される話し方のゴールデンルール
4.応援したくなる留学計画の話し方には3つのパターンがある:TEDトークから学ぼう

 

まずWhyより始めよ

物語を作るときによく言われることをご存知でしょうか。例えば起承転結というものがあります。序破急というものがあります。5W1Hが大事だ、という風に聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

何かを相手に伝え、共感してもらったり応援してもらったりすること(留学計画を話して奨学金が欲しいケースなどもあてはまります)を目的として人に話すときに絶対に外してはならないことがあります。

それはWhyを伝えることです。どのようにそれを成し遂げるか、ではなくて「なぜそれに私は取り組むのか」「取り組むことによってどんな世界/被害の軽減/新たな発明/になるのか」を伝えることが大切なのです。

Why youに応えよ

更に付け加えると連載記事の一つであるまずパーソナルストーリーより始めよ:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方にあるように、自分のストーリー、パーソルストーリーと繋げることもとても重要です。

なぜなら、それは「why you?」という疑問に応えることが出来るからです。世界には素晴らしい活動がたくさんあります。また、様々な社会問題や改善することが出来る多くの現象があります。それを何らか解決することは素晴らしいことです。しかし、「なぜあなたがそれをするのか」ということもとても大切なのです。

あなた留学計画などを通して何かを成し遂げようと考えているはずです。それを成し遂げることで、世界や社会が何らかの形でポジティブになると信じているはずです。Whyとは「課題が解決されることによって作られる世界が素晴らしいと信じる」ことであり、Why youとは「なぜ私がそのような確信を持つに至ったのか」ということなのです。

例えば「外見からはわからない障害を持っている内部障害のひとが電車で優先席に座れず困っている社会を変え、適切なケアが適切な対象にきちんと行われる制度を持った社会を作りたい。なぜなら私は内部障害を抱えた人がそのせいで病状を悪化させ、入院してしまった場面に出くわしたことがあるからだ〜」という具合ですね。

そしてHowを語ろう

このように「その社会がなぜ変わるべきなのか」「そしてなぜ私がそれを思うのか」を説明した上で、とうとう留学計画などの具体的な中身であるHowに進むのが最も人に伝わりやすい順番になるのです。

そしてこのHowは常にWhyやWhy youに対応した形であることが望まれます。内部障害を抱えている人が適切にケアされるような社会にしたいのに、NYのミュージカル演出を勉強してきても全く意味不明です。また、パラリンピックのPRをしてもわかるようでその実よくわかりません。

進んだ制度を持った海外に行き、内部障害がどのように取り扱われているのか、内部障害についての理解が社会的に深まる背景にどのような政府や企業のプロモーションがあったのか、NPOはそこではどのように活躍したのか、といった話を現場の人に聞きに行くというのであればHowとして理解出来るわけです。

まとめ

相手にわかりやすく、かつ共感したり応援したりしてもらいたいときにはこのような順番で話すことが最も望ましいと思われます。

why-どのような問題を解決したいのか、それによってどんな素晴らしさが生まれるのか

why me-なぜ自分はその問題にコミットするのか、その素晴らしさを追求する価値観を持っているのか

how-実際にそのために何をしたいと考えているのか、どのように解決に向かうのか

留学計画というのはまさにこのwhyやwhy meを前提とした、howのための作業であることが必要なのです。もちろん自費で行く場合はそんな縛りは一切ありません。あくまでこれは奨学金などを獲得するために人に納得的に自分の選択を応援してもらうための考え方ではあります。

終わりに

留学計画は作るだけではなく、その伝え方にも注意する必要があります。素晴らしい物語を持っているのに、書類にうまく落とし込めなかったり面接でうまく話せなくて落ちてしまう人はたくさんいます。是非今後の様々な募集に備えて本連載を追いかけてみてください。

また、物語のような留学計画の作り方、そして物語のような伝え方について1冊の書籍を2017年に中央経済社より出版しています。興味のある方は是非御覧ください。トビタテ生のリアルな物語も7本収録されています。

また、このような留学計画の作り方や語り方について1000名以上のカウンセリングをしてきました。オンラインでの個別相談を希望の方はぜひこちらよりご連絡ください。

連載「TEDトークから学ぶ、人に伝わる留学計画」
1.たった1つの想いを語ろう:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
2.まずパーソナルストーリーより始めよ:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
3.〈Whyが先、Howが後〉TEDから学ぶ、人に共感される話し方のゴールデンルール
4.応援したくなる留学計画の話し方には3つのパターンがある:TEDトークから学ぼう