TEDトークから学ぶ、人に伝わる話し方の「おしまい」でやってはいけないこと

TEDトークから学ぶ、人に伝わる話し方の「おしまい」でやってはいけないこと

人に何かを伝えるとき、中身は重要ですがそれと同じくらい「始め方」と「終わり方」も重要であることは間違いありません。あなたの物語を締めくくる流れをちゃんと用意していますか? オススメはこちら。

本連載について

この記事は「TEDトークから学ぶ、人に伝わる留学計画」という連載の中に位置します。留学計画に悩む人は往々にして「作り方」と「伝え方」のどちらかに困っていることが多いため、このような連載を開始致しました。

(ちなみに作る方は「留学計画を、物語のように作ろう」と題した連載を並行して行っています。是非御覧ください)

どんなに面白いジョークも伝え方を間違えると陳腐で退屈なものになります。ドラマチックな物語のような留学計画を作るだけではなく、それを人に面白く物語った時に初めて人の心を打つのです。スピーチも面接も自己紹介も書類を書くのも、内容だけではなく伝え方に気を遣わねば誰にも届かないものになってしまうのですから。

連載「TEDトークから学ぶ、人に伝わる留学計画」
1.たった1つの想いを語ろう:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
2.まずパーソナルストーリーより始めよ:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
3.〈Whyが先、Howが後〉TEDから学ぶ、人に共感される話し方のゴールデンルール
4.応援したくなる留学計画の話し方には3つのパターンがある:TEDトークから学ぼう

 

してはいけない終わり方

様々なスピーチがあれど、最も良くない終わり方というのもまたたくさんあります。例えば「いきなり終わる」タイプのスピーチというのはよくありません。なぜならば、聞き手にクライマックスや余韻を与えない方法だからです。

また、最後の最後に何か新しいメッセージを増やすことも問題です。聞き手が最後に望むのは、これまで話してきたことが全て集まって1つのメッセージとなることです。最後に新しいことを言われては聞き手は混乱してしまいます。

他にも、聞き手が「結局どうしたらいいのか」が終わらない終わり方もよくありません。人に伝える一番の目的は聞き手の感情や態度、行動が変わることにあります。あなたがその人に求める変化を生み出すような締めくくりの言葉が必要です。

良い終わり方1.終わりに向かうシグナルを出す

これは非常に重要なポイントです。いきなり話が終わってしまった、というパターンはまず間違いなく終わりに向かうシグナルを出していないか、あるいは出しても失敗してしまっています。では、終わりに向かうシグナルとはどのようなものでしょうか。

例えば「改めて、最後に私の考えを一言でまとめるとこうなります…」「私は今日3つのことを話してきましたが…」「これだけを覚えて帰ってもらえたら…」といったフレーズです。

これを聞いた人は即座にそろそろスピーチが終わること、そして今日自分がこの話を聞いたことの価値を認識できることがわかります。漫然と話して気づいたら終わっていた、というのは最悪のパターンです。

もしかしたら、この最後の話を聞いただけであなたの話の全体像がわかるようになっていれば、途中気が抜けていた聞き手も最後にキャッチアップができて良いかもしれません。

良い終わり方2.コールバック方式

コールバックとは、最初の方に話していたことを最後にもう一度引き合いに出すことです。最初と最後に統一したテーマで話すことで、全体のまとまりが生まれて伝えたいメッセージが明確になります。以前記事にもした通り、はじめ方は非常に重要です。

まずパーソナルストーリーより始めよ:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方

最初のパーソナルストーリーに対応する形で、例えば疑問に対して答えを、過去に対して未来を最後に説明することが出来れば非常に明瞭なメッセージとなって聞き手は理解出来ます。

始めるとき:「私が久しぶりに地元の海に行ったとき、そこがゴミだらけになっていることをすぐには受け入れることすら出来ませんでした」

終わるとき:「5年前に訪れた地元の海に取り掛かって随分経ちますが、私にはいくつもの選択肢がありました〜」

といった具合に。これは非常に有効な方法なので是非活用してみてください。

良い終わり方3.応援してもらう

そして最後に、これが最も重要な視点ですが、あなたが留学計画を人に伝えるときには多くの場合相手に応援してもらうことが目的になります。親だったら共感してもらってお金を出してあげる気になるとか許可を出す気になるとか、あるいは奨学金などの場合はその留学計画の価値を認めてもらって合格を出してもらう、といったことが応援の具体的な内容になります。

あらゆる物語は、聞き手に変化をもたらすことを目的としています。感情、態度、行動など様々な側面に対して聞き手が変化を生み出したのならばその物語は成功したと言って良いでしょう。

応援してもらう一番の方法は、その人に当事者になってもらうことです。自分の留学計画は「実はあなたにも関係のあること」であって、「私のこれからやることがうまくいけば、きっとあなたを含んだ世界がよくなる」と伝えることが出来たらそれは完全なゴールです。

これを忘れて、単に「自分の話をうまく伝える」ことにフォーカスしていてはいけません。

終わりに

留学計画は作るだけではなく、その伝え方にも注意する必要があります。素晴らしい物語を持っているのに、書類にうまく落とし込めなかったり面接でうまく話せなくて落ちてしまう人はたくさんいます。是非今後の様々な募集に備えて本連載を追いかけてみてください。

物語のような留学計画の作り方、そして物語のような伝え方について1冊の書籍を2017年に中央経済社より出版しています。興味のある方は是非御覧ください。トビタテ生のリアルな物語も7本収録されています。

このような留学計画の作り方や語り方について1000名以上のカウンセリングをしてきました。オンラインでの個別相談を希望の方はぜひこちらよりご連絡ください。

連載「TEDトークから学ぶ、人に伝わる留学計画」
1.たった1つの想いを語ろう:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
2.まずパーソナルストーリーより始めよ:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
3.〈Whyが先、Howが後〉TEDから学ぶ、人に共感される話し方のゴールデンルール
4.応援したくなる留学計画の話し方には3つのパターンがある:TEDトークから学ぼう