応援したくなる留学計画の話し方には3つのパターンがある:TEDトークから学ぼう

応援したくなる留学計画の話し方には3つのパターンがある:TEDトークから学ぼう

1.問題を提起してそれを解決する方法を示す
2.過去から始まり今を説明する
3.アイディアを共有する
このどれかにあなたの話し方は当てはまりますか? そうでないなら改善が必要かもしれません。

本連載について

この記事は「TEDトークから学ぶ、人に伝わる留学計画」という連載の中に位置します。留学計画に悩む人は往々にして「作り方」と「伝え方」のどちらかに困っていることが多いため、このような連載を開始致しました。

(ちなみに作る方は「留学計画を、物語のように作ろう」と題した連載を並行して行っています。是非御覧ください)

どんなに面白いジョークも伝え方を間違えると陳腐で退屈なものになります。ドラマチックな物語のような留学計画を作るだけではなく、それを人に面白く物語った時に初めて人の心を打つのです。スピーチも面接も自己紹介も書類を書くのも、内容だけではなく伝え方に気を遣わねば誰にも届かないものになってしまうのですから。

連載「TEDトークから学ぶ、人に伝わる留学計画」
vol.1たった1つの想いを語ろう:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
vol.2まずパーソナルストーリーより始めよ:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
vol.3.〈Whyが先、Howが後〉TEDから学ぶ、人に共感される話し方のゴールデンルール
vol.4応援したくなる留学計画の話し方には3つのパターンがある:TEDトークから学ぼう
vol.5TEDトークから学ぶ、人に伝わる話し方の「おしまい」でやってはいけないこと
vol.6.TEDトークでも重要視される「物語」の伝え方
vol.7.あなたは何者として語るのか? スピーチにおける自分の持つ役割の自覚
vol.8TEDトークが胸を打つのは「心からの情熱」を語るからだ

 

3つのストーリー展開

様々なスピーチや面談や書類では、あなたの物語を語ることになります。様々な語り方がありますが、相手にわかりやすいものからそうでないものまで様々。その中でも3つの方法がわかりやすくて使いやすいものなので紹介しましょう。

1つは「現状-問題提起-解決」型。1つは「時系列」型。最後の1つは「コンセプト提起」型です。それぞれ簡単に説明していきましょう。

「現状-問題提起-解決」型

字面の通りですが、要するに「A.いまはこういう時代ですよね」「B.そこにはこういう問題がありますよね」「C.解決するにはこういうことが必要ですよね」という流れで語ることです。

Aが妥当でBに納得してもらい、Cに共感してもらえたら勝ちです。多くの人の留学計画というのは恐らくBかCに寄与するはずです。「B.問題を直接見に行って肌で感じて、C.自分なりの解決策を考えたい」とか「C.自分の持っている解決策のアイディアを実際に試してきたい」といった風に。

これは「自分がなぜ、どこに、何をしに留学をするのか」を説明するために大事なフレームワークになります。他の2つとくらべても、留学計画を考える上で(というかキャリアの選択をする上で)重要な考え方でしょう。

「時系列」型

こちらは一般的な「語り」の基本構造です。想像がつくと思いますが、過去から現在、そして未来へと話を進めていくタイプです。こちらはあなたの物語を聴き手が追体験することの出来るものです。メリットはなんといっても「等身大の自分」を見せることが出来ることにあるでしょう。

自分が持っている葛藤、それをどう乗り越えてきたか、今回の留学で求めているものをなぜ必要としているのか、これまでの挫折や克服と共に説明されることで気づけば聞き手も未来へと-すなわち留学によって得られるものを-与えたいと思わせることができるかもしれません。

映画や小説のような話し方になるのでドラマチックで劇的な内容でありながら、現実味を持つためにちょっとしたディテールを語ることも求められるでしょう。この語りはもっとも一般的でありながら多くの人が意外と難しいと感じる方法です。

なぜならば、多くの人は「自分がどんな選択肢に、どんな風に向き合って、今に至ったのか」をどんどん忘れていくからです。これを思い出す作業がこのタイプの語りではとても重要になります。

「コンセプト提起」型

最後の1つはコンセプト提起型です。これはこれまでのものとは違って、ある意味で順番が関係ありません。箇条書きのように自分が考えていることを一言で言うとこうだ、とまとめます。他の2つと比べて十分自分のことを話す時間が無いと想定される場合はこれを使うことも有効でしょう。

例えば有名なTEDトークではリチャード・セント・ジョンが「成功のための8つの秘密」をこの方法を使って説明しています。1.自分のやっていることを好きでやること、2.全力でコミットすること、3.云々云々……という風に。これは留学計画を説明するときにも可能でしょう。自分が何をやるのかを端的にまとめることが重要です。

ゴールは聞いた人がアクションを起こしたくなること

さて、「相手に伝えるための3つの方法」を紹介しましたが、そもそもこれらを使うメリットとは何なのでしょうか。わかりやすく人に伝えることで、一体何が生まれるのでしょうか。

それは聞き手が何かアクションを起こしたくなることです。では、留学計画を話す時に相手に起こして欲しいアクションとはなんでしょうか? それは「あなたを応援すること」です。

あなたのやっていることには意義があり、可能性がある。その先にはいまよりも良い世界へ導いてくれる未来のあなたがいる、そう思ってもらうことが重要なのです。

面接官にとってあなたを応援するアクションは簡単にとれます。それは、あなたの書類や面接内容に対して「大変期待出来る」と評価することです。

本当のところ、話し方というのは二の次の目標なのです。誰かに伝えるとき、唯一重要なゴールは聞き手の気持ちや態度や行動に変化を生み出すことです。そのために有効な方法として話し方や話す内容がある、ということは忘れないでください。

 

終わりに

留学計画は作るだけではなく、その伝え方にも注意する必要があります。素晴らしい物語を持っているのに、書類にうまく落とし込めなかったり面接でうまく話せなくて落ちてしまう人はたくさんいます。是非今後の様々な募集に備えて本連載を追いかけてみてください。

また、物語のような留学計画の作り方、そして物語のような伝え方について1冊の書籍を2017年に中央経済社より出版しています。興味のある方は是非御覧ください。トビタテ生のリアルな物語も7本収録されています。

また、このような留学計画の作り方や語り方について1000名以上のカウンセリングをしてきました。オンラインでの個別相談を希望の方はぜひこちらよりご連絡ください。

連載「TEDトークから学ぶ、人に伝わる留学計画」
vol.1たった1つの想いを語ろう:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
vol.2まずパーソナルストーリーより始めよ:TEDトークから学ぶ留学計画の伝え方
vol.3.〈Whyが先、Howが後〉TEDから学ぶ、人に共感される話し方のゴールデンルール
vol.4応援したくなる留学計画の話し方には3つのパターンがある:TEDトークから学ぼう
vol.5TEDトークから学ぶ、人に伝わる話し方の「おしまい」でやってはいけないこと
vol.6.TEDトークでも重要視される「物語」の伝え方
vol.7.あなたは何者として語るのか? スピーチにおける自分の持つ役割の自覚
vol.8TEDトークが胸を打つのは「心からの情熱」を語るからだ